| 発行年度 |
2018年度 |
| 巻名-号名 |
第 11 巻 - 1 号 |
| 筆頭著者 |
坂本悠介 済生会宇都宮病院 医療技術部 作業療法課 |
| 共同著者 |
岩部昌平
済生会宇都宮病院 整形外科
坂井力
慶友整形外科病院 リハビリテーション科
阿部拓馬
慶友整形外科病院 リハビリテーション科
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| タイトル |
第1背側骨間筋の筋厚とピンチ力の関係-超音波診断装置を用いた健常者での検討- |
| 要約 |
母指示指間ピンチには手内筋,外在筋,母指球筋が関与している.手内筋である第1背側骨間筋(以下FDI:First Dorsal Interosseus)の機能は示指の外転,虫様筋を補助しMPの屈曲,IPの伸展を行っている.FDIはピンチ動作に重要な筋であることは疑いないが,指腹つまみ,側方つまみの際どの程度ピンチ力に影響しているか検討した報告は少ない.そこで本研究の目的は超音波診断装置(以下エコー)を用いて健常者におけるFDIの筋厚と母指示指間ピンチ力との関係性を検討することとした.結果,男性は側方つまみで正の相関(r=0.55)がみられた(p<0.05).女性は指尖つまみ,指腹つまみで正の相関(r=0.65,r= 0.72)がみられた(p<0.01).FDI筋厚と母指示指間ピンチ力にはそれぞれ相関がみられたが,男女で違いがあることがわかった.つまり,FDIは男性では側方つまみで多く使用しており,女性では指尖つまみと指腹つまみで多く使用していることが示唆された.本研究は直接FDIの筋力を測定したものではないが,FDI母指示指間の指尖つまみ,指腹つまみ,側方つまみ3種のピンチ動作全てに必要な有力筋であるということを示唆する結果であった.筋厚を測定することでピンチ力低下の要因分析に活用できる可能性が示唆された. |