| 要約 |
本研究は,DIP関節屈曲15度での固定が握力に及ぼす影響を調査することを目的とした.対象は,成人男性10名20手である.測定は,Smedley式デジタル握力計を用い,上肢体側下垂式にて実施した.測定肢位は固定をしない握り方,示指,中指,環指,小指のDIP関節を15度屈曲位固定した握り方とした.非固定とDIP関節固定時の比較では,利き手は,中指,非利き手は,中指と環指が有意に低値を示した.小指PIP関節固定時には3~7%の握力低下にとどまった.Smedley式握力計は,ハンドルバーの構造上の問題などにより小指の筋力を反映しにくい可能性がある.臨床でDIP関節を屈曲15度程度で関節固定した場合や関節拘縮が生じた場合は3~20%の握力低下を引き起こす可能性が示唆された. |