| 要約 |
外傷における屈筋腱,伸筋腱,末梢神経の縫合方法とハンドセラピィとの関連について述べた.腱の癒合は腱自体の癒合能力(intrinsic healing)に加えて,周囲の滑液や組織液による栄養によって癒合するとされる.よって強固な腱縫合の後,早期運動療法を行って極力癒着を予防するのが一般的である.屈筋腱縫合法の歴史と腱の治癒過程について概説した.伸筋腱は屈筋腱に比べその縫合法についての基礎研究は遅れを取ってきた.しかし屈筋腱同様より強固な縫合と早期運動療法を行うことが術後成績を改善する.部位によって腱の厚みが異なり縫合法も異なる.Zone別縫合法を概説した.末梢神経損傷においてSeddon分類のneurotomesis,Sunderland分類3の一部と4, 5が修復術の適応となる.端々縫合には神経上膜縫合,神経上膜周膜縫合,神経線維束縫合がある.また神経移植術,近年登場した神経再生誘導tube挿入法の適応についても述べた. |