| 発行年度 |
2019年度 |
| 巻名-号名 |
第 12 巻 - 1 号 |
| 筆頭著者 |
谷口しのぶ 愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院 |
| 共同著者 |
壁谷恵理
愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院
青木みのり
愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院
平田久実
愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院
|
| タイトル |
Useful handを獲得した手部デグロービング損傷のセラピィ戦略 |
| 要約 |
デグロービング損傷とは,ローラー等の回転物への巻き込まれや,指輪が引っかかる事で皮膚が手袋を脱ぐように深部筋膜間で剥脱され,時には筋肉や腱の剥脱,骨折や関節離断,重篤な場合は機能全廃や切断に至る重度損傷である.その治療は再接着術を第一選択とするが困難なことが多く,皮弁や植皮を用いての再建となる.そのため,手術回数の多さや治療の長期化,健常部の犠牲,また希望通りの機能や外見になりにくいことが特徴である.セラピストは,治療方針を決める上で予後予測を生活や背景と結び付けて対象者が何を望むのかを知り,手外科医とともに考える必要がある.そしてチーム医療,リスク管理下の早期運動,機能面・ADL・心理面の多角的セラピィがuseful hand獲得に不可欠である.私のセラピスト人生の中で,最も重症かつ最もuseful handについて考究した両手重度損傷例と,再接着術が可能であったring injury例,腹部有茎皮弁術を施行した示指損傷例のセラピィ戦略を提示する. |