| 要約 |
腱性マレット指に対する治療は,一般的に保存療法が用いられるが,伸展不全を残すことが多く治療に難渋する場合が多い.標準的な治療は,DIP関節を軽度伸展位にしたスプリントで,6週以上固定し,その後の自動運動が推奨されている.しかし,固定に用いられるスプリントの種類については,様々な報告があり,統一されていないのが現状である.著者らは,新たに,2段階スプリント療法を考案し,良好な成績を報告した.2段階スプリント療法では,1st splintとして,PIP関節屈曲位,DIP関節軽度伸展位で3週固定し,2nd splintとして,従来のDIP関節軽度伸展位で3週固定する2種類のスプリントを用いた.我々は,さらにその後のDIP自動運動から始まるハンドセラピィにも若干の工夫をしている.本稿では,2段階スプリント療法の概要とその後のハンドセラピィについて報告し,さらに2種類のスプリント作製について注意点と症例について報告する. |