論文詳細

発行年度 2019年度
巻名-号名 第 12 巻 - 1 号
筆頭著者 阿部幸一郎
東京手の外科・スポーツ医学研究所
共同著者
タイトル 手の管理・浮腫・腫脹
要約 セラピィを要する手の多くに浮腫,腫脹を認める.術後療法は合併症対策であり,その合併症の一つに浮腫がある.また,外傷の有無に関わらず手のこわばりや痛み,腱の滑走障害を呈する腱鞘炎由来の拘縮手には腫脹と熱感を認める.今回,日常臨床で遭遇する機会が多い浮腫と腫脹を呈する手の管理方法を解説する.浮腫は間質液が貯留し手の容積が増えた状態である。長期残留により組織の線維化が進み拘縮が生ずるため可及的早期に浮腫を除去し,二次的に生ずる拘縮の予防に努めなければならない.腫脹は炎症反応の一つである.血管の透過性亢進による血漿成分の漏出での容積増であり血管拡張による発熱を伴う.日常臨床で腫脹や熱感を認める手では腱鞘炎を疑う必要がある.腱鞘炎を見過ごし自動運動や温熱療法の励行では腫脹が増悪し拘縮手となるため注意しなければならない.
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