| 要約 |
早期自動運動療法(EAM)を実施する前提として,強固な腱縫合法による一次修復術を行う.また,EAMを施行するためには縫合強度のみならず,屈筋腱滑走時の抵抗にも配慮が必要となる.そのため2000年代以降になるとEAM中の安全な腱滑走を担保しようと腱鞘は必要な範囲を切離することが主流になってきた.現在,EAMにおける手関節の固定肢位はあまり重要視されなくなっており,極端な掌・背屈位でなければ問題にならない.固定範囲は当初の指尖~前腕近位に及ぶものから,次第に狭くなっており,手部のみ固定して訓練を行う報告もある.手指のゴム牽引は近位指節間関節の屈曲拘縮の原因になるため,近年は使用されることがなくなっている.共動的手関節運動など,EAMの早い段階から装具除去下での手指自動運動訓練の実施も推奨されはじめている.著者も可及的早期から装具を外して手関節屈曲伸展0°での手指完全自動伸展訓練を行っている. |