| 発行年度 |
2020年度 |
| 巻名-号名 |
第 13 巻 - 1 号 |
| 筆頭著者 |
渡辺康太 中日病院名古屋手外科センター ハンドセラピィ部門 |
| 共同著者 |
茶木正樹
中日病院名古屋手外科センター ハンドセラピィ部門
佐浦崇文
中日病院名古屋手外科センター ハンドセラピィ部門
西塚隆伸
中日病院名古屋手外科センター
中尾悦宏
中日病院名古屋手外科センター
中村蓼吾
中日病院名古屋手外科センター
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| タイトル |
左手指に限局的なVolkmann様拘縮を認めた患者に対するセラピィの一経験 |
| 要約 |
橈尺骨骨幹部骨折術後に発生したVolkmann様拘縮に対し,前腕屈筋解離前進術を施行した症例のセラピィを経験した.術中に筋の変性を認めなかったため,可動域の獲得には筋amplitudeの獲得が重要と考え,セラピィを開始した.手指伸展可動域の獲得には術後早期よりスタティックスプリントを使用し,筋の伸張位を維持した.経過中にDIP関節の屈曲不足を認めたため浅指屈筋と深指屈筋の筋再教育を目的にダイナミックスプリントを導入し,自動運動量を調整した.動的腱固定効果を抑制することや前腕肢位を変化させ異なる筋長で自動運動を行い,肢位に関わらず屈曲可動域が獲得できるよう運動方法を工夫した.最終時の%TAMは中指98%,環指95%であり,術前に困難を訴えていた手をつく動作も可能となった.早期より筋amplitude獲得を念頭に置き,セラピストが運動方法の管理と適切な装具の選択を行うことで良好な結果が得られたと考える. |