| 発行年度 |
2020年度 |
| 巻名-号名 |
第 13 巻 - 1 号 |
| 筆頭著者 |
椙田芳徳 山口県済生会下関総合病院 リハビリテーション科 |
| 共同著者 |
安部幸雄
山口県済生会下関総合病院 整形外科
髙橋洋平
山口県済生会下関総合病院 整形外科
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| タイトル |
二ヶ所の三角線維軟骨複合体実質部損傷を合併した橈骨遠位端骨折の術後に早期リハビリテーションを行った一例 |
| 要約 |
橈骨遠位端骨折には三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷が合併することはよく知られており,手関節尺側部痛の一因とされる.掌側ロッキングプレートにより早期からのリハビリテーションが可能となった現在でも,早期からのリハビリテーションは慎むべきとの報告もある.しかしながら,実質部には神経支配がなく,遠位橈尺関節の不安定性も生じないため,TFCC損傷に起因する疼痛を引き起こす事は考えにくい.今回,TFCC実質部に二ヶ所の断裂を認めた青壮年の橈骨遠位端骨折に対する術後リハビリテーションを経験した.術後2日より関節可動域訓練ならびに筋力増強訓練を開始し,就労は重作業であったが術後2週より制限下に復帰した.術後6か月にてMayo wrist scoreは90点,疼痛はなく,DASHは0.86点,jobは0点であり,臨床成績,患者満足度ともに良好であった.橈骨遠位端骨折に合併するTFCC実質部損傷に対する術後の早期リハビリテーションは,日常生活のみならず社会復帰という観点からも有益である. |