| 発行年度 |
2020年度 |
| 巻名-号名 |
第 13 巻 - 2 号 |
| 筆頭著者 |
池嶋香 淀川キリスト教病院 リハビリテーション課 |
| 共同著者 |
日高典昭
大阪市立総合医療センター 整形外科
永野貴之
淀川キリスト教病院 リハビリテーション課
池田聖
淀川キリスト教病院 老人保健施設
川端確
淀川キリスト教病院 整形外科
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| タイトル |
両側先天性指伸筋(腱)欠損に対する浅指屈筋腱移行による指伸展再建術後のセラピィを行った一例 |
| 要約 |
装具療法が奏功しなかった両側先天性指伸筋(腱)欠損に対して,5歳時に右,6歳時に左の腱移行による指伸展再建を行った症例の術後セラピィを経験した.屈筋腱による円滑な伸展機能を獲得することと,患児が初めて体験する指伸展運動を利用して器用な手指を獲得することを目指してアプローチした.指の関節可動域や伸展運動は段階的なスプリント療法により獲得できたが,器用な手指を獲得するという点においては,見かけ上は良好であっても,本人には違和感が残存していることがわかり,さまざまな工夫が必要であった.これは感覚や運動の多岐にわたる統合学習が未熟であることが要因と思われた.最終的に箸の操作やピアノ演奏など円滑な使用が可能となった.先天性の手の疾患に対して,「生まれつきできなかった」機能を獲得するセラピィは,中枢レベルでの統合学習が重要であると考えられた. |