| 発行年度 |
2020年度 |
| 巻名-号名 |
第 13 巻 - 3 号 |
| 筆頭著者 |
坂幸太郎 埼玉慈恵病院 リハビリテーション科 |
| 共同著者 |
阿部幸一郎
東京手の外科・スポーツ医学研究所
山﨑裕介
蓮田病院 リハビリテーション科
福本恵三
埼玉慈恵病院 埼玉手外科マイクロサージャリー研究所
小平聡
埼玉慈恵病院 埼玉手外科マイクロサージャリー研究所
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| タイトル |
長期的なセラピィが有効であった小児ZoneⅡ屈筋腱断裂の一例 |
| 要約 |
小児の手指屈筋腱断裂では,後療法の問題点に患者本人からの協力が得られにくいことが挙げられ,腱剥離術を要する例が多い.今回,小児例でのZoneⅡ屈筋腱断裂に対する術後セラピィを経験した.6歳男児,診断名は右環指深指屈筋腱(以下,FDP)完全断裂,浅指屈筋腱(以下,FDS)部分断裂であった.術後は3週間固定法とし,固定除去後からセラピィを開始した.術後12週で屈曲不全を認め,FDPとFDSのcross unionが原因と判断した.以降は,ブロッキングエクササイズや握り練習,他動伸展運動を実施し,また遊びや習い事を通じて腱滑走を促した.最終評価では日本手外科学会機能評価においてexcellentであった.小児のセラピィには母親の理解や協力は必須であること,また小児特有のリモデリングにより癒着が改善しやすいことが示唆され,癒着の状態に応じて長期的な経過の中においても機能的な改善が期待できるが,%TAMに変化を認めない場合には腱剥離術を検討する必要がある. |