| 要約 |
スプリント療法は作業療法における治療技術の一つである.手外科疾患だけでなく中枢神経疾患である脳血管障害など適応も広く,骨・関節システムおよび神経・筋システムの問題に対する極めて有効な治療ツールである.本稿では,スプリント療法の基礎の中でも,論理的なスプリント療法の展開に不可欠であるスプリントの構想のフローついて概説する.スプリント療法の構想のフローは,評価に基づいてニーズを抽出し,スプリントの目的,機能を設定し,構造とデザイン決定する一連の流れである.これは,スプリントの作製における論理的な手順書として,解剖学的なフォーカス,運動学的な力の方向,治療目的に合致した機能を明確にする.同時に,機能に合致した構造とデザインオプションの選択には,セラピストの創造性や自由裁量が十分に生かされる.「論理的かつ自由」であることが,スプリントの臨床での真の価値を生み出し,学術的な発展に繋がる. |