論文詳細

発行年度 2021年度
巻名-号名 第 14 巻 - 1 号
筆頭著者 稲垣慶之
名古屋掖済会病院 手外科・マイクロサージャリーセンター
共同著者 太田英之
名古屋掖済会病院 手外科・マイクロサージャリーセンター医師
タイトル 橈骨遠位端骨折の作業療法の実際
要約 橈骨遠位端骨折後の治療は,近年の掌側ロッキングプレートの普及に伴い,術後の作業療法は大きく変遷した.早期運動療法を可能とする報告も散見され,飛躍的に治療成績も向上した.一方で,屈筋腱の皮下断裂やvolar lunate facet fragmentを有する骨折をはじめとする骨折部の再転位などの合併症が報告され,これら二次的な合併症を起こすことなく可動域や握力を改善させるために術後の作業療法の果たす役割は大きい.これまで多くの訓練方法が報告されており,これらを参考にすることで,早期運動療法をより効果的に行うことが可能となる.ただし,安全に効果的な作業療法を提供するには,解剖学や運動学的な知識の習得は不可欠であり,その上で症例毎に適した訓練を選択していく必要がある.特に早期運動療法においては,掌側ロッキングプレート固定であっても決して安全ではないことを理解し,その適応を見極めた上で作業療法を提供していく必要がある.
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