| 要約 |
拘縮とは関節周囲に存在する軟部組織が器質的に変化したことに由来し,ハンドセラピィ(以下セラピィ)は拘縮の予防・改善に大きく寄与する.拘縮の原因組織による分類は皮膚性拘縮,骨・軟骨性拘縮,関節軟部組織性拘縮,腱性拘縮,筋性拘縮,神経性拘縮があり,臨床ではその混合型が見られることが多い.セラピィの対象となる頻度が高い関節軟部組織性拘縮,腱性拘縮の鑑別は動的腱固定効果や屈曲・伸展不足の有無にて評価する.また浮腫は様々な拘縮の原因となるため十分な対応が必要で,複合性局所疼痛症候群についても病態を理解し主治医を含めた早期の対応が重要である.拘縮の特徴を理解し分類に基づいた評価法により患者の状態を適切に評価することで,各拘縮に応じた効果的なセラピィ戦略の立案が可能となる. |