| 要約 |
複合性局所疼痛症候群(Complex Regional Pain Syndrome:CRPS)は骨折や捻挫,打撲などの外傷を契機として,強い痛みと浮腫,皮膚温の変化,発汗異常,運動機能障害などの様々な症状を伴う難治性の疼痛症候群である.発生要因に関して,骨折後の疼痛や不安感が強い患者は発症率が高まることから,疼痛や不安感に対する介入方略が必要となる.その介入方略としてMirror Therapyや段階的運動イメージなどによる鎮痛効果が期待されているが,これらの介入方略にはセルフマネジメントの要素が少ない.セルフマネジメントとは患者が健康になるために適切な行動を取れるよう,問題解決技術を共有することである.その適応には認知行動療法を用いることが疼痛マネジメントを成功させる可能性を秘めている.本総説ではCRPSの概要から認知行動療法を適応した疼痛マネジメントの実践までを解説する. |