| 要約 |
橈骨遠位端骨折に対する疾患特異的健康関連QOL尺度の開発を行った.16名のハンドセラピィに関わる作業療法士・理学療法士より項目を抽出し因子分析を通じて26項目,5因子から成るHRQOL for DRF-JHTSを作成した.症状の変動が少ない2時点でのデータから級内相関係数を算出した結果,0.7以上であり十分な再現性が確認された.また,本評価法における【日常・社会生活活動】【手の使用に対する負担感】については高い併存的妥当性が確認された.一方で,【精神的負担感】【外出】【症状】の下位尺度については中等度の併存的妥当性であることから,本評価法における独自的測定概念と捉えられた.反応性についてはDASH-JSSHをわずかに下回るものの判定はLarge(大)であり,十分な反応性を有しているものと捉えられた.以上から,HRQOL for DRF-JHTSは疾患特異的尺度としてハンドセラピィにおける臨床で十分使用できる指標であることが示された. |