| 発行年度 |
2023年度 |
| 巻名-号名 |
第 16 巻 - 1 号 |
| 筆頭著者 |
椙田芳徳 山口県済生会下関総合病院 リハビリテーション科 |
| 共同著者 |
安部幸雄
山口県済生会下関総合病院 整形外科
髙橋洋平
山口県済生会下関総合病院 整形外科
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| タイトル |
前腕骨幹部骨折のリハビリテーションとピットフォール |
| 要約 |
前腕骨幹部骨折は小児から成人まで幅広い年代で見られる.直達外力では橈骨と尺骨が同レベルで横骨折となり,介達外力では異なった部位での斜骨折あるいは螺旋骨折となる.また,小児では急性塑性変形を生じることもあるため画像を丹念に観察する事が重要である.治療においては,整復位の保持が困難なことが多く手術療法が基本となる.リハビリテーションでは整復位の保持が第一優先であり,治療方針に応じた対応が必要となる.保存療法,髄内釘や鋼線による固定は一定期間の安静固定が必要となり,プレートによる固定は早期より関節可動域訓練や筋力増強訓練が可能となる.関節可動域訓練では,近位橈尺関節ならびに遠位橈尺関節の骨動態の理解が必要であり動態に応じて可動域訓練を行う必要がある.筋力増強訓練では筋力低下と骨癒合促進にも有益であるが,十分な骨癒合が得られるまでは低負荷にて行うなど工夫が必要である.さらには,神経麻痺も併発することもあるため,各種神経麻痺の知覚運動機能の評価や手指の変形予防に対する装具療法も肝要である.本稿では,リハビリテーションに必要な基本的事項ならびに留意点,反省すべき症例も踏まえて報告する. |