| 発行年度 |
2023年度 |
| 巻名-号名 |
第 16 巻 - 3 号 |
| 筆頭著者 |
富井啓太 相澤病院 整形外科リハ科 |
| 共同著者 |
櫻井利康
相澤病院 整形外科リハ科
高橋祐司
立川綜合病院 リハビリテーション科
|
| タイトル |
ZoneⅢ複数指伸筋腱損傷術後患者へのShort Arc Motionプログラム-スプリントを工夫し良好な治療成績を得た一症例- |
| 要約 |
Short Arc Motion(以下,SAM)プログラムはZoneⅢの手指伸筋腱損傷術後に対する早期運動療法である.SAMは修復腱の癒着予防と治癒の促進に効果的とされている.しかし,SAMでの治療の成功は患者のアドヒアランスに依存する.複数指の損傷であればより煩雑化した後療法によりアドヒアランスは不良となることが予測される.今回,複数指のZoneⅢ伸筋腱損傷患者にSAMを使用し,良好な治療成績を得るためにスプリントを工夫した症例について報告する.症例は40代男性で中指と環指のZoneⅢ断裂術後患者である.術後1週からSAMプログラムを行った.SAM時のテンプレートスプリントは同時に2指の運動ができるよう中指・環指一体型で作製した.また,PIP運動時には手,MP,PIP,DIPの角度を規定するスプリントを使用した.リハ終了(術後16週)時,中指・環指ともにPIP伸展不全は10度,%TAMは94.3%であった.良好な治療成績の一因として,今回使用したスプリントが一助となった可能性がある. |