| 発行年度 |
2023年度 |
| 巻名-号名 |
第 16 巻 - 3 号 |
| 筆頭著者 |
鞠山大輝 医療法人慈和会吉田整形外科人工関節クリニック リハビリテーション科 |
| 共同著者 |
竹谷唯
医療法人慈和会吉田整形外科あいちスポーツクリニック リハビリテーション科
中宿伸哉
医療法人慈和会吉田整形外科病院 リハビリテーション科
山田高士
医療法人慈和会吉田整形外科病院 整形外科
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| タイトル |
手指分離運動と掌側板掌側移動量の関係 |
| 要約 |
掌側板の掌側移動は手指屈筋腱の張力が伝わることで生じるとされているが,張力の質について詳細に述べられたものは見当たらない.本研究の目的は,超音波画像診断装置を用いて手指分離運動の有無で掌側板掌側移動量の違いを明らかにすることである.手指の屈曲可動域制限がなく,浅指屈筋と深指屈筋の分離運動が可能な健常成人7名14手を対象とした.測定は中指PIP関節屈曲60°で固定し,他指を伸展位とする分離ありと他指を屈曲位とする分離なしの2パターンで手指屈曲の等尺性収縮を行い,中節骨底から掌側板最掌側部までの距離を各2回計測し,距離の平均値を算出した.分離ありと比較して分離なしの場合に掌側板の掌側移動量は有意に大きくなった.この結果は,術後や外傷後早期に等尺性収縮を用いた運動療法を実施しておくことで,掌側板の癒着による屈曲lagを予防し,ADL機能の早期獲得に役立つと考えられた. |