論文詳細

発行年度 2016年度
巻名-号名 第 9 巻 - 1 号
筆頭著者 笹原寛
済生会山形済生病院 リハビリテーション部
共同著者 遠藤珠美
済生会山形済生病院 リハビリテーション部
大瀧亮二
済生会山形済生病院 リハビリテーション部
タイトル 中手骨骨折に対する装具療法の適応と治療成績
要約 当院では中手骨骨折に対して,骨折部を三点支持で整復位固定を図るガルベストンスプリントによる装具療法を積極的に選択している.本法で治療を実施した53例の治療成績を調査しその適応について考察した.対象は男性42例,女性11例,平均年齢33.4±20.3歳,右34手43指,左19手20指であった.骨折部位は頚部19指,骨幹部34指,基部10指,受傷日から装具開始までは平均期間は3.3±4.4日,当院初診から装具開始まで0.6±1.6日,装具期間は38.0±15.1日,セラピイ期間は43.0±12.0日であった.終了時は全例で骨癒合が得られ,経過途中で治療方法を変更した例はなかった.皮膚損傷や交叉指等の合併症例はなく, ADLや仕事上で支障を来した例はなかった. PIP・DIP関節および隣接指や手関節の拘縮例はなかったが,小指頚部骨折例でMCP関節屈曲20°以上の制限が遺残した4例を認めた.全般的に治療成績は良好であったが,小指中手骨頚部骨折例では関節可動域の維持に留意して治療を進める必要がある.
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