| 要約 |
Heberden結節は日常的に多く見られ,ほとんどの症例では自然経過で自覚症状は落ち着くが,重篤な関節変形や疼痛により日常生活でも困難を感じる症例も存在する.今回,強い疼痛と変形を伴うHeberden結節に対して人工関節置換術を行った2症例を担当し,術後療法を行った.2症例ともに痛みなく今までと同じように手を使えるようになりたいと希望されており,それを考慮した上で術後療法を行った.人工関節である為DIP関節の可動性,安定性を得る事,さらに各指の役割を考慮した可動域訓練,ADL動作指導を行う必要があると考え実施した.術後1年と3年経過する中で,軽度の伸展不全が残存した関節も認められたが,可動性と安定性を獲得し,ADLでも疼痛なく患指を使用できている.pinch力も左右差ない程度までの改善があり,HAND20の点数も術前より大幅に改善が認められた.DIP関節の人工関節置換術はまだ少なく,後療法も改善の余地があると考えられる.症例の経過を追い,症例の生活背景,主訴などを考慮しつつ後療法を行う必要がある. |