論文詳細

発行年度 2017年度
巻名-号名 第 10 巻 - 2 号
筆頭著者 阿部幸一郎
東京手の外科・スポーツ医学研究所
共同著者 宇佐美聡
東京手の外科・スポーツ医学研究所
タイトル 交通事故後に運動障害を呈した外傷性胸郭出口症候群の一例
要約 胸郭出口症候群(以下TOS)では軽い神経症状を認めるが,明瞭な筋萎縮や筋力低下,知覚鈍麻を認める場合には他の神経疾患を疑うべきであると言われている.今回,交通事故を契機に右上肢の運動障害を呈した外傷性TOSの治療経験を得た.被衝撃時に過伸展された前・中斜角筋により腕神経叢,特に第8頚神経と第1胸神経根が挟み込まれたことによる一過性神経伝導障害が外傷性TOSに合併したものと考えられた.しかしながら,一過性神経伝導障害であるにも関わらず11週経過した時点で手指の自動運動が不能であった.症例から動かし方が分からないとの訴えがあったためミラーセラピィを導入し,導入後3日後に自動運動の発現を認めた.このことは既に一過性神経伝導障害は改善しており,長期不動と知覚異常により運動イメージが忘却されたことによる運動障害であり,ミラーセラピィによる視覚的な感覚入力が運動イメージを想起させ運動が発現したのではないかと推測する.
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