| 発行年度 |
2017年度 |
| 巻名-号名 |
第 10 巻 - 2 号 |
| 筆頭著者 |
鳴海直希 弘前記念病院 リハビリテーション科 |
| 共同著者 |
佐藤彰博
弘前医療福祉大学
成田拓人
弘前記念病院 リハビリテーション科
中村紀佳
弘前記念病院 リハビリテーション科
湯川昌広
弘前記念病院 整形外科
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| タイトル |
手根管症候群では握力低下やピンチ力低下は生じるのか |
| 要約 |
手根管症候群(carpal tunnel syndrome:以下,CTS)によって握力低下やピンチ力低下が生じていないかを明らかにすると共に,CTSにおける握力とピンチ力測定の意義について考察した.対象は利き手が握力の交絡要因のひとつであることから,右利きの右手罹患と右利きの両手罹患の右手132手(右手罹患61例,両手罹患71例)に限定した.調査は後ろ向きにカルテを検索した.統計解析は従属変数を握力・ピンチ力(側腹つまみ,母指-示指の指腹つまみ,母指-中指の指腹つまみ),独立変数を性別・年齢・身長・体重・浜田分類として重回帰分析(ステップワイズ法)を行った(有意水準5%).重回帰分析の結果,浜田分類は握力と側腹つまみ力では有意ではなかったが,母指-示指による指腹つまみ力(標準偏回帰係数-0.169)と母指-中指による指腹つまみ力(標準偏回帰係数-0.272)は有意となっていた.CTSによって握力と側腹つまみ力は低下せず,母指-示指と母指-中指による指腹つまみ力は低下することがわかった.握力と側腹つまみ力の測定は生活場面への影響の把握,指腹つまみ力の測定はCTSの経時的な回復指標として意義がある. |