論文詳細

発行年度 2017年度
巻名-号名 第 10 巻 - 2 号
筆頭著者 杉野美里
医療法人慧明会 貞松病院 リハビリテーション科
共同著者 角光宏
医療法人慧明会 貞松病院 整形外科
濱田ゆかり
医療法人慧明会 貞松病院 リハビリテーション科
タイトル 健常者におけるPIP関節の固定が握力に及ぼす影響
要約 本研究は,示指から小指のPIP関節屈曲30度での固定が握力に及ぼす影響を調査することを目的とした.対象は,成人男性10名20手である.測定は,Smedley式デジタル握力計を用い,上肢体側下垂式にて実施した.測定肢位は固定をしない握り方,示指,中指,環指,小指のPIP関節を30度屈曲位固定した握り方とした.中指・環指のPIP関節固定時に約20%の握力低下を認め,小指PIP関節固定時には3~7%の握力低下にとどまった.Smedley式握力計は,持ち手が中節部に接触するため中節骨に停止する浅指屈筋(以下,FDS)の筋力を反映し,PIP関節を屈曲30度に固定したことによりFDSの筋収縮を制限し筋力低下を招いた可能性がある.また持ち手が一直線のため,基準を示指とすれば小指は持ち手に接触する面積が少なくなり,小指の筋出力が発揮されにくいと推測した.臨床でPIP関節に屈曲約30度の拘縮が生じた場合3~20%の握力低下を引き起こす可能性が示唆された.
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