| 発行年度 |
2017年度 |
| 巻名-号名 |
第 10 巻 - 3 号 |
| 筆頭著者 |
坂本竜弥 愛野記念病院 手外科センター |
| 共同著者 |
田崎和幸
愛野記念病院 手外科センター
野中信宏
愛野記念病院 手外科センター
山田玄太
愛野記念病院 手外科センター
油井栄樹
愛野記念病院 手外科センター
林寛敏
愛野記念病院 手外科センター
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| タイトル |
手指PIP関節脱臼・脱臼骨折例の治療成績に関与する要因と成績不良例についての調査 |
| 要約 |
手の外傷の中でも遭遇する機会の多い手指PIP関節脱臼・脱臼骨折の治療成績に影響する要因と,成績不良例の特徴を調査した.対象は41例42指であり,損傷形態は背側脱臼・脱臼骨折型(以下,背側群)36指, 掌側脱臼・脱臼骨折型(以下,掌側群)5指,Pilon骨折1指であり,治療法は保存療法24指,手術療法18指だった.最終時のStrickland評価を元にExcellent・Goodを良好群,Fair・Poorを不良群と設定し調査した.結果,良好群が年齢は有意に若かった.不良群はPIP関節運動開始時点でTAM,PIP関節屈曲,DIP関節屈曲・伸展ROMが良好群に比べ有意に低く,最終評価時ではTAM,PIP関節屈曲・伸展,DIP関節屈曲ROMが有意に低かった.かつ不良群のPIP関節伸展ROMはPIP関節運動開始時-20度,最終時-20度と改善を示さなかった.損傷形態では背側群・掌側群の最終時TAMに有意差を認めなかった.Logistic回帰分析により治療成績に影響を及ぼす要因としては年齢とPIP関節運動開始時TAMが抽出された.上記より,保存・手術療法開始からPIP関節運動開始時までの間,不良群はDIP関節の運動が不十分だったことが示され, 良好群に比べPIP・DIP関節ROM,TAMは最終時迄改善しにくい傾向だった.本疾患は治療開始からDIP関節運動と可能な限り早期のPIP関節伸展ROMの獲得が治療成績向上に繋がると思われる. |