| 発行年度 |
2017年度 |
| 巻名-号名 |
第 10 巻 - 3 号 |
| 筆頭著者 |
佐藤良子 国立病院機構弘前病院 リハビリテーション科 |
| 共同著者 |
對馬祥子
国立病院機構弘前病院 リハビリテーション科
髙杉早紀
国立病院機構弘前病院 リハビリテーション科
五十嵐翔平
国立病院機構弘前病院 リハビリテーション科
神裕道
黒石市国民健康保険 黒石病院
藤哲
国立病院機構弘前病院 リハビリテーション科
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| タイトル |
手部デグロービング損傷後の瘢痕拘縮に対しスプリント療法を行った一例 |
| 要約 |
瘢痕拘縮は外傷や熱傷による皮膚損傷後に生じることが多く,治療に難渋することがある.熱傷後の瘢痕治療に関する報告は散見されるが,外傷後の瘢痕に関するハンドセラピィの報告は少ない.そこで,デグロービング損傷後の瘢痕拘縮に対するスプリント療法の効果を報告する.症例は60代女性,右利き.クリーニング店勤務中に左手を機械に巻き込み手部デグロービング損傷,第3・5中手骨骨折,母指球筋部分欠損を受傷した.同日,デブリドマン,人工真皮移植,第5中手骨骨接合術を施行し,5週後に分層植皮術を施行した.術後早期からハンドセラピィと植皮部の管理を行ったが,伸筋腱・屈筋腱の癒着と瘢痕拘縮が残存した.そのため,植皮術後6か月から手掌の瘢痕に対するスプリント療法を開始した.植皮術後9か月で手指可動域の拡大・握力の向上・把持の安定化・外観の改善を認めた.瘢痕が平坦化され柔軟となったことが,有効な手の機能の獲得に貢献したと考えられる.外傷後に生じた瘢痕拘縮に対するスプリント療法の効果が示唆された. |