| 要約 |
屈指症とは手の先天異常で,分化障害の一つである.原因は手掌腱膜の形成障害,浅指屈筋・虫様筋の付着部異常とされ,治療に関しては装具療法や関節可動域練習の有用性が報告されている.NICUにおける手の先天異常に対するハンドセラピィは,重複障害の治療のため対応が遅れる場合が多い.今回,NICU入院の屈指症の児に対し母親,病棟看護師と協同し,ハンドセラピィを実施した.関節可動域の定期的な評価,児の身体状態に合わせたスプリント作製し,関節拘縮の予防が可能であった.療育的・医学的な視点にハンドセラピィの視点を併せることで,児の手の状態をタイムリーに評価・治療が可能であり,両親の障害理解や将来的な児の手の機能獲得においても有用である.重複障害を有する児に対してNICUからの新生児期ハンドセラピィも稀ではない.
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