| 要約 |
母指CM関節症はつまみ動作や把持動作で著しい疼痛を生じ,時に重篤なADL障害を訴えることが多い.保存療法としては薬物療法や装具療法,ステロイド注射などが行われているが,当クリニックでは薬物療法を用いずにセラピストが作製する装具療法を第1選択として加療を行っている.今回,装具療法のみで治療を行った59例68手に対して装具作製時,2週経過時,4週経過時でVAS,Hand20を用いて効果判定を行った.Eaton stageや年齢に相関せずに,装具作製時から4週経過時まで段階的に除痛,機能改善が認められた.症例の背景に合わせての装具作製や動作指導,さらに初期段階では細やかな再調節を行う事で,セラピストの作製する装具療法のみでも有意な改善が認められた.
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