制度の概要

認定ハンドセラピスト制度(概要)

制度の目的

本制度の目的は、ハンドセラピィの進歩発展を図ると共に、高度な専門的知識と技術を修得したハンドセラピストの育成と資質の向上を図り、もって国民医療の向上に貢献することです。

認定ハンドセラピィストになるために(図1)

日本ハンドセラピィ学会に入会し、入会後10年の手の外科臨床経験を必要とします。その間に、4つの実践領域に対応した必要単位(71単位:表1)の取得並びに必須要件を満たす必要があります。これらを取得した後、認定試験を受験し合格しなければなりません。

図1 認定ハンドセラピスト取得の流れ拡大図

<実践要件>
1) 研修実践領域(25単位)
研修実践領域には(1)研修会参加、(2)学会参加が含まれます。
(1) 研修会参加:15単位
養成カリキュラムを基礎研修、応用実践、研究・教育・開発の3段階で設定されており、全て受講しなければなりません。養成カリキュラムの詳細およびセミナー対応表を表2に示します。
(2) 学会参加:10単位
単位が取得できる学会及び研修会が指定されており(表3)、合計10単位以上を取得する必要があります。また、必須要件1が設定されています。

2) 臨床実践領域(28単位)
臨床実践領域には(1)手外科臨床経験、(2)一定以上の手外科経験事例数、(3)認定臨床研修施設での臨床研修が定められております。
(1) 手外科臨床経験:8単位
本学会入会後10年を必要とし、1~5年で4単位、6~10年で4単位取得できます。
(2) 経験した手外科事例数の報告:8単位
本学会入会後1~5年と6~10年の各5年間に、それぞれ10例の症例経験一覧と1例の症例要約が必要になります。
(3) 認定臨床研修:12単位
臨床研修実施要件を満たしたものが、本学会が認定した施設での研修が必要です。研修期間は、3か月もしくは528時間となっております。必要に応じて1か月、176時間(4単位)と2か月、352時間(8単位)に分けて研修することができます。また、認定臨床研修の実施が困難な方に対しては、認定臨床研修の単位読み替えも可能です。

3) 研究実践領域(12単位)
研究実践領域には(1)症例報告、(2)学会発表、(3)論文・著書執筆が定められております。
(1) 事例報告:2単位
2例の事例報告(1事例1単位)が必要です。
(2) 学会発表:5単位
手外科関連の学会発表実績が必要です。学会の規模により、取得単位が異なります(表4-1:学会発表)。必須要件として、国際学会、日本手外科学会学術集会、本学会学術集会、日本肘関節学会学術集会で筆頭での発表が1題以上必要です。
(3) 論文・著書執筆:5単位
手外科関連の論文・著書の実績が必要です。収録雑誌により取得単位が異なります(表4-2:論文・著書執筆)。また、英文雑誌、日本手外科学会誌、本学会誌、日本肘関節学会雑誌での筆頭論文が1題以上必要です。

4) 教育・社会貢献領域(10単位)
将来に向けたハンドセラピィ分野の発展、向上のための教育能力、学会活動方針に対する企画能力と実施能力が求められます。具体的には、学会や研修会での講師・シンポジスト、座長・司会、査読などが教育的活動に該当します。また、社会貢献では、学会長や研修会長、学会や研修会の実行委員長・委員、学会の委員長や委員が該当します。単位の詳細は、表5の「教育と社会貢献」をご参照ください。

認定試験

上記の4つの実践領域を達成すると、認定試験の受験資格が得られます。認定試験は、口述(症例のプレゼンテーション)と筆記試験からなります。認定試験に合格後、役員会の承認を得て、認定ハンドセラピストになります。

認定ハンドセラピストの更新

認定ハンドセラピスト取得後は、5年毎に1回の更新申請が必要です。設定された全ての実践内容に対応した必要単位数を取得し、研修実践領域で定められた必須要件を満たしていることが必要です。(表6


表1 実践領域と認定ハンドセラピスト新規申請および更新に必要な最低単位数拡大図
※1 必須要件1:認定ハンドセラピスト養成カリキュラム(表2)の基礎Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ受講後に日本手外科学会秋期教育研修会を受講すること。日本ハンドセラピィ学会学術集会に3回以上参加していること。
※2 必須要件2:国際学会、日本手外科学会学術集会、日本肘関節学会学術集会、日本ハンドセラピィ学会学術集会のいずれかで主演者での発表が1題以上あること。全ての発表演題は手、肘関連の内容に限り、申請日より過去10年以内に発表したものを有効とする。
※3 必須要件3:英文雑誌、日本手外科学会誌、日本肘関節学会学術集会、日本ハンドセラピィ学会誌のいずれかでハンド関連の筆頭論文が1編以上あること。全ての論文・著書は、手、肘関連の内容に限り、申請日より過去10年以内に掲載されたものを有効とする。



表2 認定ハンドセラピスト養成カリキュラムとセミナー対応表拡大図
※ 基礎研修は、原則として基礎Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅱの順で受講しなければなりません。
※ 触診セミナーは入門セミナーを受講後に受講しなければなりません。
※ 基礎Ⅱの科目は応用実践研修の科目と組み合わせて開講されます。
※ 応用実践5(ハンドスプリントベーシックセミナー)を除く応用実践研修は、基礎Ⅰ、Ⅲ、Ⅳを受講してなければなりません。応用実践研修の受講に当たっては、これらの修了証の写しと5年以上の手外科領域の臨床経験を示す所属先の勤務証明書、10例の症例経験一覧(様式:試‐2‐1号 )と1例の症例要約 (様式:試‐3号 )を認定資格審査委員会事務局に提出していることが必要です。応用実践5(ハンドスプリントベーシックセミナー)は、受講順序を問いません。
※ 研究・教育・開発研修は、応用実践研修の12講座を修了していることが受講要件となりますが、ハンドスプリントアドバンスセミナーは、基礎研修と応用実践5を受講した後に受講できます。



表3 学会参加に関する指定学会・研修会と単位数拡大図



表4-1 学会参加に関する指定学会・研修会と単位数拡大図
注1)学会発表は手、肘関連の内容に限り、申請日より過去10年以内に発表したものを有効とする。
注2)主演者以外の発表は定められた単位数の1/2とする。



表4-2 論文・著書執筆に関する単位数拡大図
注1)論文・著書の公表はISSN、ISBNを取得した雑誌、著書であり、手,肘関連の内容に限る。全ての論文・著書は申請日より過去10年以内に掲載されたものを有効とする。
注2)共著者での執筆は定められた単位数の1/2とする。



表5 教育と社会貢献領域における活動内容と単位数拡大図
注1)本表における学会・研修会については、当該学会・研修会の代表者が本学会に単位認定の申請をし、員鄭資格審査委員会の議を経て、本学会の理事会で承認を得た学会・研修会を指します。
注2)日本作業療法士協会の専門作業療法士(手外科)に係る単位とは異なります。



表6 認定ハンドセラピスト更新に必用な単位数と更新必須要件拡大図
※1:申請日より過去5年以内の実績に限る。
※2:臨床および研究実践は、症例登録、学会発表、論文・著書執筆の合算で8単位でも可とする。
なお症例登録に関する申請方法等詳細については学会ホームページ上にて別途周知する。

日本ハンドセラピィ学会 認定資格審査委員会事務局

星城大学リハビリテーション学部作業療法学専攻
〒476-8588 愛知県東海市富貴ノ台2丁目172番地
E-mail: jcht_secretariat@jhts.or.jp

認定ハンドセラピスト制度 手引き

認定ハンドセラピスト制度 認定ハンドセラピスト資格取得の手引きを貼付いたします。
制度の詳細や各種申請方法について記載してありますので、ダウンロードしてご使用ください。

認定ハンドセラピスト制度 認定ハンドセラピスト資格取得の手引き-目指せ、認定ハンドセラピスト