認定ハンドセラピスト制度

認定臨床研修について

認定臨床研修概要

認定臨床研修は、研修指導者の指導の下、臨床実習を行う認定臨床研修施設研修と認定臨床研修課題の症例報告から構成されております。

認定臨床研修の対象者

1. 本学会会員であること。
2. 本学会認定ハンドセラピスト養成カリキュラムの基礎及び応用実践セミナーを全て修了し、「研究・教育・開発研修受講要件充足証明書」を受領していること。

研修期間

認定臨床研修には一次研修と二次研修があり、研修実施期間はそれぞれ1か月間、2か月間です。なお、一次研修修了後に二次研修を実施します。
毎日継続して認定臨床研修を実施できない場合は、研修実施期間を時間に換算して実施できます。一次研修、二次研修の時間数は、それぞれ176時間、352時間です。

認定臨床研修課題

認定臨床研修課題は、一次研修、二次研修ともにそれぞれ1例の研修施設での症例報告です。症例報告は、原則として症例報告書作成要綱(認定臨床研修手引き:Ⅵ-2-b)に従います。各研修施設症例報告は、症例経験一覧(認定臨床研修手引き:Ⅵ-2-c)の内、異なる疾患であることが望まれますが、同一疾患であっても治療に影響する異なる要因があればよいものとします。

研修施設症例報告の合否判定

研修指導者により症例報告に関する判定基準に従って症例報告の合否判定が行われ、症例報告合否判定表が発行されます。

研修費

施設使用料と研修指導料を合わせた認定臨床研修費を認定臨床研修施設の規定に従いお支払いください。内容等に関しては研修施設に直接お問い合わせください。

認定臨床研修の中止

研修指導者は、研修者が認定臨床研修規定に反する行為または研修者として不適切な態度や行為を認めた場合は、認定臨床研修を中止することができます。

認定臨床研修の辞退

研修者は、何らかの理由により認定臨床研修の継続が困難な場合は、認定臨床研修を辞退することが出来ます。

認定臨床研修の修了

下記の全ての項目を満たした場合に認定臨床研修修了となります。
(1) 認定臨床研修の皆勤
(2) 認定臨床研修目標に対する達成度
(3) 研修施設症例報告の合格

認定臨床研修の取得単位

研修者は、一次研修および二次研修の修了で、それぞれ4単位と8単位、合わせて認定臨床研修12単位を取得できます。

認定臨床研修修了証の交付

本学会理事長から、一次研修修了者に認定臨床一次研修修了証が、二次研修修了者に認定臨床二次研修修了証が交付されます。

認定臨床研修の免除

免除対象者

下記の全ての条件を満たす方は、本学会認定ハンドセラピスト養成カリキュラムのすべての基礎及び応用実践セミナー受講修了後の実務を認定臨床研修実施期間に代えることができます。
(1) 本学会会員
(2) 認定臨床研修施設に勤務する方
(3) 本学会認定ハンドセラピスト養成カリキュラムの全ての基礎及び応用実践セミナーを修了し、「研究・教育・開発研修受講要件充足証明書」を受領している

実務期間

認定臨床研修施設Aに勤務する方の必要実務期間:一次研修が2か月間、二次研修が4か月間
認定臨床研修施設Bに勤務する方の必要実務期間:一次研修では352時間、二次研修では704時間
※実務期間内に研修施設の認定を辞退ならびに取り消された場合には、認定臨床研修実施期間に代えることはできません。
※施設研修を免除することが出来る方が免除せずに認定臨床研修を行う場合、勤務施設での施設研修は認めません。
※認定臨床研修施設Bに勤務している方は、研修指導者の勤務時間の合算が必要実務期間となります。

認定臨床研修課題

認定臨床研修課題である症例報告は免除されません。

認定臨床研修の修了

施設研修を免除する研修施設勤務者は、所定の実務期間と症例報告の合格をもって認定臨床研修が修了となります。

認定臨床研修読み替え措置

認定臨床研修を履修することが困難な方に対して、読み替え措置により単位を読み替えることができます

読み替え措置内容

読み替え措置の内容は、課題付研修と自施設症例報告で構成された一次研修と二次研修があり、一次研修修了後に二次研修を実施します。
申請資格、申請書類などは、認定臨床研修の研修申請方法を参照してください。尚、認定臨床研修施設に勤務する者は、勤務施設での読み替え措置は利用できません。

読み替え措置の期間

認定臨床研修の読み替え措置の期間は、 2016年4月1日から2021年3月31日 2026年3月31日までの5年間とします。
※読み替え措置の期間を延長しました。

研修課題

読み替え措置における研修課題は、課題付研修と自施設症例報告となります。

課題付研修

認定臨床研修施設で研修指導者の下、課題付研修が行われます。
研修内容は、1研修が4時間で、研修施設の症例を評価し治療計画を立案し、研修指導者とその後ディスカッションを行い、一次研修で1回以上、二次研修で2回以上のスプリントの作製が課せられます。
研修時間は、一次研修は4研修(16時間)、二次研修は8研修(32時間)となります。

自施設症例報告

自施設症例報告は、課題付研修の修了後に研修者が勤務する施設で担当する(している)症例に関して、症例報告指導者から2週間に1回以上の指導を3か月間受けて症例報告を作成します。症例報告数は、一次研修が1例、二次研修が2例です。

認定臨床研修(読み替え措置)の修了

1. 一次研修
 (1) 4研修の課題付研修の合格
 (2) 1例の自施設症例報告の合格
2. 二次研修
 (1) 8研修の課題付研修の合格
 (2) 2例の自施設症例報告の合格

認定臨床研修に関する問い合わせ

〒192-0002 東京都八王子市高月町360番地
東京手の外科・スポーツ医学研究所 認定臨床研修委員会事務局  阿部幸一郎
E-mail: rinken@jhts.or.jp

認定臨床研修の手引き

臨床研修に関する詳細は「認定臨床研修の手引き」をご確認ください。