認定ハンドセラピスト制度

研修実践関連

研修実践の概要

研修実践領域には、(1)研修会参加(15単位)と(2)学会参加(10単位)が含まれ、手外科、ハンドセラピィに関する専門的知識を習得するために設定されています。

(1)研修会参加(15単位)

研修会は、認定ハンドセラピスト養成カリキュラムの基礎研修(5単位)、応用実践研修(5単位)、研究・教育・開発研修(5単位)の3段階に分けられ、全て受講しなければなりません。
基礎研修では、手外科やハンドセラピィに必要な基礎知識を習得します。その内容は、上肢の機能解剖学・運動学(基礎Ⅰ)、関連基礎医学(基礎Ⅱ)、臨床基礎医学(基礎Ⅲ)、評価学(基礎Ⅳ)です(表1)。


表1 認定ハンドセラピスト養成カリキュラム基礎研修拡大図

※ 原則として基礎Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅱの順で受講しなければなりません。
※ 基礎Ⅱは、応用実践研修と組み合わせて開講される予定です。
※ 触診セミナーは、入門セミナーを受講後に受講しなければなりません。
※ 過去に(2009年度以前)に基礎コース及び評価セミナーを受講された方には補講セミナーを設けております。下記の説明書をお読みください。


応用実践研修は、基礎研修で習得した基礎知識を応用し、適切な評価・治療を実施するための高い実践能力を習得します。応用実践研修には、受講要件が定められています(表2)。

表2 認定ハンドセラピスト養成カリキュラム応用実践研修拡大図

※ 応用実践研修は、基礎Ⅰ、Ⅲ、Ⅳを受講していること。さらに5年以上の手外科領域の臨床経験があり、10例の症例経験一覧と1例の症例要約を提出していることが受講要件となります。 手外科領域の臨床経験の証明は勤務施設発行の勤務証明書を用い、症例経験一覧と症例要約の提出については指定書式(様式:試‐2‐1号 様式:試‐3号 )に記入し、下記「日本ハンドセラピィ学会 認定資格審査委員会」宛に提出してください。 (なお、手外科症例一覧 を参考に記入してください。)
<提出先>
〒631-8524 奈良市中登美ヶ丘3丁目15-1  奈良学園大学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
日本ハンドセラピィ学会 認定資格審査委員会事務局  飯塚 照史
E-mail: jcht_secretariat@jhts.or.jp
※ 応用実践研修には、基礎Ⅱの科目と組み合わせて開講されるものもあります。
※ ハンドスプリントⅠ、Ⅱは、受講順を問いません。


研究・教育・開発研修では、研究や教育の実践技能やハンドセラピィ技術の開発能力を発展させます。
研究・教育・開発研修にも受講要件が定められています(表3)。

表3 認定ハンドセラピスト養成カリキュラム研究・教育・開発研修拡大図

※ 研究・教育・開発研修は、応用実践研修の12講座を修了していることが受講要件となります。
※ 上級ハンドスプリントは、基礎研修とハンドスプリントⅠ、Ⅱを受講した後に受講できます。

注1) 各研修会終了後には、受講修了証が手渡されます。受講修了証は、認定臨床研修および認定試験受験申請時に必要となりますので、各自大切に保管ください。
注2) 研修会の参加資格、開催時期、場所、研修会参加申し込み等の詳細は、本学会ホームページで広報されます。

(2)学会参加(10単位)

学会参加には、単位取得できる学会および研修会が指定されており、合計10単位以上を取得する必要があります。また、必須要件1*1が設定されています(表4)。

表4 学会参加に関する指定学会・研修会と単位数拡大図

注1) 参加証明書は、認定ハンドセラピスト申請時に必要となりますので、各自大切に保管ください。
参加証明書が発行されない本学会が委嘱する認定学会および研修会においては、参加領収書を保管ください。
注2) 本学会が認定した学会・研修会とは、学会・研修会の代表者が、本学会に単位認定の申請をし、認定資格審査委員会の議を経て、本学会の理事会で承認を得た学会・研修会を指します。 単位認定を希望される学会・研修会の代表者の方は、本ホームページの「単位認定の申請方法」をご覧いただき、申請して下さい。